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Vol.934 椎葉に伝わる悲恋の物語

投稿者: | 2010年12月11日(土) 15:27:57

時は平安末期、源氏と平家最後の戦いが壇ノ浦で繰り広げられ、敗れた平家はその後散りじりに。そしてある一行はけわしい山を越え、椎葉へたどり着きました。

逃げ延びた平家の残党を滅ぼすべく、源氏の総大将、源頼朝は家臣の那須大八郎を椎葉にむかわせます。そこで那須大八郎が見たものは、戦意を失い畑を耕す平家の人々。大八郎はその姿に敵意がないことを感じ、頼朝に「平家の残党はすべて滅ぼしました」とウソの報告をしました。

その後、大八郎はこの地に腰を据え、屋敷を立て平家の人々に農業を教え、彼らとともに暮らしはじめます。そんな中出会ったのが鶴富姫。二人は恋に落ち、平家と源氏という垣根を越え、生涯を共にすることを誓います。二人の結婚を村中が祝福しました。
しかし、幸せな日々は果敢なく、大八郎は頼朝に椎葉を離れ戻ってくるよう命じられます。
そのとき鶴富姫のお腹には子が宿っていました。大八郎は「生まれてくる子が男の子なら私のもとへよこしなさい、女の子であればこの地で育てなさい」そういって椎葉の地を去りました。
後に生まれてきたのは女の子。鶴富姫はその子が大きくなり婿をとったとき愛してやまない大八郎の「那須」の性を名乗らせたそうです。


愛する人との永久の別れ、古くより椎葉村に語り継がれる悲恋のお話です。
これを再現したのが「椎葉平家まつり」。
今年は宮崎に移住してようやく見に行くことができました。
豪華絢爛な衣装と数百人からなる行列はとても華やかで魅了されます。その目で見、その手でシャッターを切る。なかなかうまくは撮れないものですが、デザイナーとしてそれはいい刺激を受けた幸せなひとときでした。

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